美味しいは正義~第1話~
昨日は牛すじのどて煮を作った。ゆったりゆったりと作る晩御飯はすごく楽しい。
しかし、私にとってのお楽しみはどて煮本体だけではなかった。その話を聞いて欲しい。
どて煮を作るのは少し手間がかかる。まず、沸騰したお湯に酒と生姜の皮をいれたもので湯掻く。こうして臭みを落とす。そこから牛すじを取り出し、今度はそれを洗っていく。そして、食べやすい大きさにカットしていく。
その牛すじを炊飯器にぶちこみ保温で1晩置く。そうすると驚くほど柔らかくなる。そうすれば、あとは味をつけてこんにゃくと炊いていくだけで出来上がる。(うまかった)
しかし!今日聞いて欲しいのは、その時の炊飯器に残った牛エキスたっぷりの出汁の話だ!!!!これが私の今日の狙いだ!!!
この出汁を冷ますと脂が固まる。それをこして、塩味などで味をつけ野菜をわんさかいれる。するとどうだろう。
あーたまらない!!
悶えるほどの興奮を隠しきれない香りがするではないか!!あー、このままでは味見という名の食事になると自制しながらすする。だめだ、食べすぎてはいけない。まだやるべきことはあるのだ。
お椀に溶き卵とすりゴマ、それにすってないごま(出世しにくい方のゴマ)を入れる。そしてゴマ油をひとたらし…。
しっかり沸騰したあっつあつのスープをお椀に注ぐと…
はい!昇天!!!
卵がふわりと浮き上がり、ゴマ油は鼻の奥まで私を刺激する。
私は悶え死んだ。そして、そのスープを食べて生き返った。そしてこう家族と語りあったのだ。
「美味いもんで1日を締めくくれたら、それで全てはチャラになる」
と。
にも関わらず、画像のピントは肉に合わせている。焼いただけの肉より、スープと焼きナスの方が美味しかったのに、だ。(しかもスープは見切れている)
私はひねくれているのだから仕方ない。
そう
美味しいは正義
そして
肉を食べたと見栄を張りたい
(ひとり150円の肉なのに)
さぁ、てめぇらも美味い飯を食え。そして笑え。暖かいスープに悶えろ。
もう一度いう
美味しいは正義!!!!!!